一勝地(いっしょうち)は一等地

今年もつなぎ百貨堂が厳選した梨が届きました。この梨は球磨村毎床集落で作られており、そこで作られた梨は一勝地梨として、市場で高い評価を受けています。

大正元年に熊本県球磨郡球磨村一勝地で植樹され、100年以上の歴史があります。

春には純白の花が一面に咲く美しい地域ですが、この地区は標高200m~300mの那良川の河岸段丘から、600~800mの尾根すそに至る緩斜面に展開する集落で、谷を低く見下ろす高地なので、昔は干ばつに悩まされるところでした。

そこで江戸時代に毎床地区の人たちは那良川上流の湯原地区に堰を築き、溝を掘って水を導いて毎床地区に水路を作る大工事を行いました。

集落をめぐる水路の総延長は8kmにもなり、現在まで田畑を潤しながら、生活、防火用水と住民の生活を支えてきました。

『毎床溝』

そんな先人達が築いてくださった毎床溝という礎とともに、盆地ならではの気候、農家さん達のたゆまない努力、この3種の神器が相まって『一勝地梨は一等地』になり、美味しい梨の産地になることができたのではないかと思います。

現在入荷しているのは、二十世紀梨、凛夏梨、秋麗梨です。

「二十世紀梨」・・・樹上で完熟させた他とは一味違う二十世紀梨。みずみずしい緑色のものはシャキシャキとした食感が楽しめ、黄色味を帯びるに従い甘味が強くなっていきます。

「凛夏梨」・・・(りんか)という梨は、「豊水」に、「おさ二十世紀」を掛け合わせたものに、さらに「あきあかり」を交配させて作った、2015年に登録された比較的新しい品種です。果皮は黄褐色で、果実も大きく白いのが特徴です。幸水よりの柔らかくジューシーで糖度13度前後で酸味とのバランスがとてもいい品種です。

「秋麗梨」・・・果実の表面にサビがあり、見た目はあまり良いとは言えません。しかし、青梨ならではの綿密な肉質、赤梨のような高糖度を実現したいいとこ取りの梨なんです食べた際にも酸味はほとんど感じられず柔らかい歯触りとジューシーで濃厚な甘さが感じれる品種です。

「豊水梨」について・・・豊水梨は秋めいた9月の涼風の中で、味わうなしと言えます。特徴は果肉は非常に柔らかくジューシーで、酸味も程よくありとてもバランスがいい梨です。

商品は下記のリンクからお買い求め頂けます。

つなぎ百貨堂厳選 「20世紀梨」 ※好評につき売り切れました。

://tsunagi-store.stores.jp/items/630b6f0a73f98a707e4938c6

つなぎ百貨堂厳選「凛夏梨」 ※好評につき売り切れました。

https://tsunagi-store.stores.jp/items/630b6fc473f98a707e4938d2

秋麗梨