九州のリアス みかんの国へ

雑誌「自遊人」特別編集 「九州のリアス みかんの国へ」 ができました。

みかんの国、津奈木町の魅力を、余すところなく伝えています。

当初、自遊人の誌面を使った特集記事の予定でしたが、緊急事態宣言が開けず「旅」と「暮らし」をテーマにした自遊人の3月号の発刊が見送られてしまったため、急遽小冊子として発行する運びとなりました。

データは近日、つなぎ町やつなぎ百貨堂関連のページでも公開する予定です。詳細が決まったらまたお知らせいたします。

甘夏のトンネル

こんにちは。産地レポーターの小津奈木みかんは、生まれてはじめてみかんのトンネルをくぐりました。すばらしい甘夏畑です。
(以下、写真はすべてカメラマンの平山賢さん)


なんともメルヘンチックな、夏みかんのトンネル。
岩崎敏一さんの甘夏みかん園です。
町が推進する環境共生型農業の理念に共感する農家の中には、Uターン後に就農し、0からみかんづくりをはじめた人もいます。甘夏と不知火オレンジを育てる岩崎敏一さんもその1人。45年間、関西のゼネコン会社で働き、6年前、定年とともに故郷の津奈木町に帰ってきました。

最初はのんびり暮らすつもりだったけれど、父親が持っていたみかん園が荒れて、樹が弱っていくのを見ているとかわいそうになり、「気がついたら自分で手入れしていた」のだそう。

先祖から受け継いだみかん園はみごとな石積み。

栽培技術は、町の「環境共生型農業実践塾」(以下実践塾)で。「植物は水で育つんです。肥料は要らない。水はけをよくし、土の代謝をよくして、植物の成長する力を引き出す剪定の方法や手入れの仕方を教えてもらいました。」

「いちばん大変なのは草刈りですね。除草剤をかけないから夏は草との闘いです」日に焼けた顔で笑う岩崎さんですが、Uターンする前には、命に関わる大病を患い大手術も経験したそうです。

「西日が当たる条件のいいところに、先祖が苦労して積んだ段々畑の石積みがあって、みかんがあった。みかん園の再生とともに、私も元気になっていきました。」

そんな岩崎さんのつくる甘夏は、しっかりと樹上で完熟させ、3月の中旬くらいから収穫します。町内赤崎地区の高台にあるみかん園には、収穫を待つ甘夏がたわわに実っていました。

岩﨑さんの甘夏の購入はこちら。

青いのもいいけど完熟もいい


津奈木町で40年の歴史を持つみかんといえば…、そう、青くてもあまーい不思議なみかん、スイートスプリング!

青いときはこんな感じ。

青い時期の食べ頃は1月下旬~12月下旬までです。

そしてこのスイートスプリング、完熟させてもまたおいしい。(完熟期:1月上旬~2月下旬)

酸味が少なくて、さわやかな甘みが特徴です。そしてなんとも果汁が多く、かんだ瞬間にジュワーッとジュースがあふれる感じ。

そもそも、スイートスプリングとは…
温州みかんにハッサクを交配して選抜育成された交雑実生。 大きさはハッサクより小さいです。津奈木町では甘夏の栽培と時期を同じくして40年ほど前から栽培されていました。

病害虫に強く、栽培に手がかからないため、甘夏の防風林として甘夏園地の周りに植えていた生産者もいたそうです。
しかし、甘夏とそれに続くデコポンの人気に押され、地域内のほとんどの農家が栽培をやめてしまって、20年ほど前にはほとんど姿を消し、幻のみかんとなっていました。

しかしみかん健康優良児のような存在のスイートスプリングを復活させようと、津奈木の生産者が平成10年くらいから復活に向け動き出し、各地での宣伝販売会や地元ケーキ屋さんと連携したスイーツ開発などで徐々に人気が出てきました。そして、 平成18年に、朝日系列の「旅サラダ」で紹介されると一気に人気を取り戻したのです。

いまや、津奈木町を代表するみかんとなりました。ここまで来たのは、門崎敬一さんを会長とするスイートスプリング部会の功績が大きいです。そしてこのスイートスプリング部会はつなぎ百貨堂もメンバーなのです。

完熟スイートスプリング(以下完熟スイート)の話に戻りますと…。
青のスプリングもおいしいのですが、さらに糖度が増し、味が濃くなってくるのが、2月まで樹上完熟させたもの。
しかし、寒さを受けると果肉がスカスカになる「すあがり」現象を起こしてしまうリスクもあり、貯蔵して完熟させることも多いです。
そしてそれもおいしいのですが、
そのリスクを承知で、2月まで樹上完熟させた、その名も「黄金スイート」を作っている農家もいます。
それが、芳野芳美さん。定年退職するまでは、兼業で家業の農業に従事していましたが、定年と同時に本格的な専業農家に。

津奈木町役場が取り組む「環境配慮型農業」の実践部隊「つなぎFarm」の取り組みに共感し、実践塾に通い、無農薬無肥料栽培でのスイートスプリング栽培を行っています。

窒素肥料を使わなくなって、ミカンの樹が変わったと吉野さんは言われます。「ほら、樹も元気のよかでしょう?肥料を切ったら果皮もすべすべになって、皮まで食べられるえぐみがないミカンになるんです。JA出しの農家さんも、肥料減らしておいしくなったっていいますもん。腐れ菓も少ないってね。」

そうはいっても、なかなかの険しい圃場なのです。吉野さんはどんどん下ったりあがったりされるけど、小津奈木みかんは、吉野さんに借りた鉄パイプの杖を付きながらぜいぜいついていきます。

運搬モノレールがないと厳しかです。

今は百貨堂の他に、豊洲市場の通販サイトからも引き合いがあり、なかなか入手困難になっている吉野さんの黄金スイート。運がよければ、百貨堂でめぐりあえるかも。


おいしいものの陰には人々の汗と努力があります。

そしてこちらも今期残りわずかとなっておりますので、お早めにご注文くださいませ

ということで、果敢においしいみかんづくりに挑戦し続けるかっこいい吉野さんの決めポーズ!

お酒 (純米吟醸 「萬坊」)

地元ならでは!

すっきりとした飲み心地で、吟醸香がほのかに広がるお酒です。水俣の越小場産の「アイガモ農法無農薬米」を使用し、子供の様にやさしく、丁寧に醸した純米吟醸酒です。

「昔ながら」と「新しさ」を融合させた、若い杜氏がいる蔵[亀万酒造]

2017年のKURA MASUTERプラチナ賞受賞

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019最高金賞受賞

「純米吟醸酒 萬坊」

おすすめ飲み方 ひや、常温、ロック

★購入はこちらから!(「純米吟醸 萬坊」)

 

 

 

肥後グリーンメロン入荷

今月、来月の「つなぎ百貨堂」のおすすめ商品

「肥後グリーン」は果肉が緑色のネット系青肉メロンです。大玉で果皮はやや濃い目の緑色、表面に細かいネット模様が出ますが、網目が粗いものもあります。果肉は甘味が強く、完熟すると果汁が豊富でとろけるような舌触り。糖度は高いですが甘過ぎず、すっきりとした心地よい味わいです。

選び方(見分け方)

肥後グリーンは網目が細かく重量感のあるものがおすすめです。買ってすぐに食べたいなら、かたいものよりもお尻の部分に少し弾力を感じるものを選びましょう。

保存方法

かたくて完熟していないものは風通しのよい常温で2~3日ほど置いておきましょう。追熟が進むとお尻の部分に少し弾力、ツルが枯れてくるのでこの点をチェックしてください。食べ頃になったら冷蔵庫で冷やして食べましょう。カットしたものは種を出してラップで包んで冷蔵庫へ

食べ方

1/4サイズまたは1/8サイズにカットします。スプーンでそのまますくって食べましょう。フォークで食べる場合は、皮と果肉の間にひと口サイズにナイフを入れて切り離して食べます。

旬(出回り時期)

収穫されるのは5月頃から7月頃で、出荷のピークは5月下旬から6月頃です。

★購入はこちらから!(「肥後グリーンメロン」)

 

つなぎの海産物

津奈木町の沿岸は、リアス式で海と山が近く、小さな川がいくつも海へ流れ込み、豊かな漁場(不知火海)となっている。津奈木町の自然は極上の太刀魚を育み、昔から漁師の生活を支えてきました。

豊かな海から贈られる「ふるさとの味」

三枚おろしにした太刀魚をシンプルに味付けした後、天日で半乾燥した「太刀魚のみりん干し」「グチ魚のみりん干し」各690えん(税込み)

「太刀魚の一夜干し」塩味690えん(税込み)、前浜でとれたコノシロを甘酢漬けにした「この身漬け」480えん(税込み) 小骨がなく食べやすい!

津奈木町物産館グリーンゲイト(つなぎ百貨堂)のおすすめ商品です。

3月のおすすめ品

津奈木町(つなぎファーム)は環境共生型農業に取り組んでいます。

3月は黄金スイートが終わりを迎えて、樹なり完熟のパール柑・追熟デコみかん・もぎたてサラダたまねぎ等が登場してきます。すべて契約栽培のため、農家さんが対応できる時期までは発送可能です。デコみかんは追熟させて糖度がまろやかになるまで、契約農家さんの貯蔵倉庫で保存してます。なくなるまで注文は受け付けます。(だいたい5月頃までかな?)現在はデコみかんの中でも酸味が低い「肥の豊」という種類のデコみかんを店舗販売してます。もちろん、減農薬無化学肥料栽培です。ほぼ無農薬に近い栽培品です。私的には神がかり「デコみかん」そのものです。これを買えるのはメール便会員様だけの特権ですよ。

パール柑は樹成りで完熟させます。出荷日は契約農家さんが「よし!うまかつのでけたばい!そろそろだそか!」で決定します。環境共生型の育成栽培のため、果皮等はけっして奇麗とはいえませんが、果肉はまるで真珠のような輝きをしています。プリップリの食感と甘ずっぱい春の味覚を楽しんで下さい。樹なり完熟は樹が疲れないように4月初旬で終了します。精一杯引っ張っても4月中旬までで「樹成り直送」は終了します。残りは一気に収穫してしまい県内の地方卸売市場に出荷されていきます。樹なり完熟はメール便会員様だけの特権です。

  1. ひとりごつ

農家の人と食べる人がつながれば「農業は変わる」と思う。食べる人がより自然なものを求めてくれたら、農薬に頼らない化学肥料に頼らない農業はすぐそこに見えてくる。自然のままに栽培すれば自然のままのみかんや野菜が育つ。環境は良くなり,身体も良くなる。問題は害虫との戦いになるが、見た目を気にしなければいつでも健康なみかんや野菜を食べられる。残留農薬や窒素過多などは健康どころか環境も身体も害してしまう。地道な取り組みではありますが、私たちは出来るだけ化学肥料や農薬に頼らない、自然に近づく農業を実践していきます。そして最後は無肥料・無農薬栽培に登頂します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不知火みかん」の美味しい季節になりました。

昨年の12月~1月に収穫した、露地栽培の「不知火みかん」2~3か月の期間倉庫で追熟させ美味しくなりました。

昨年12月、収穫前の様子です。たくさんの果実が実り、美味しく輝いて見えます。

追熟させる倉庫の様子です。

追熟した、露地栽培「不知火みかん」の出荷準備(箱詰め)した様子です。

皆さん、しばらくお待ちください。

平成30年度 環境共生型農業(果樹講習)9回 

平成30年度 津奈木町環境共生型農業(果樹講座)第9回

日 時:31年2月6日(水)0900~

場 所:津奈木町文化センター(和室)

前半 座学  後半 園地にて、剪定講習

一昨年(約2年前の春)植え付けした、温州ミカンの幼木です。今年の春から徐々に果実を実らせ収穫していきます。植え付けから2年で、驚きの成長ぶりです。もちろん!無肥料栽培です。

成長の悪い枝は、「目つぼ」の下で切り、新芽を1本にして成長を促します。

切り上げ剪定は、下や横に伸びた枝、細い枝は剪定。上向き・内向き枝を残し剪定。

真剣に剪定講習を受ける参加者。