みかんの国のおやつたち

ここはみかんの国だから、
みんなの暮らしの中にも、さまざまなみかんが息づいています。

町内の素敵なパティスリー、あんさんくには、かんきつを使った菓子だけでなんと12種類もあり、まだまだ増えていきそう。

そしてみかん農家の女性たちも、いろいろなお菓子をつくっておられます。
この日は、町の「ゼリー名人」として知られる千々岩尚子さんのお宅にお邪魔しました。
身の回りにあるもので色々な料理や保存食を作ってくれていた母に育てられ、尚子さんも料理が好きになっていました。
今では、熊本食の名人さんのひとりに、名を連ねておられます。

JA女性部の集まりや、つなぎスローフードの料理講習会、津奈木の人々は、お祝い事や行事、いろいろな会合の時にも料理を持ち寄ったり、みんなで作ったり、そして一緒に食べて親睦を深め合います。
そんな集まりで、皆が楽しみに待っているのが、尚子さんのつくるゼリー。
夏はビワ、秋は柿、そして冬はデコポンや甘夏。たくさん出来たときに、砂糖を加えて冷凍しておき、必要な時に取り出して、ゼリーにします。
この日はデコポンのゼリーをつくってもらいました。


デコポンの果汁と果肉がたっぷり。おいしくなめらかにするために、お母さんから教わったのが、ゼリーを煮溶かすときに少量の片栗粉を入れること。

だから、ちょっともっちりして、果実のおいしさが、口の中で長〜くとろけるんですね。

そしてこちらは、最近つくってみたというみかん大福。白餡の中だけでなく、みかんの皮にもデコポンの果皮が少し練り込んであります。

おいしい〜と、ぱくぱくご馳走になっていると、デコポンゼリーやみかん大福をごちそうになっていると、お隣の岩崎美津子さんから、「うちの柚子茶も飲んでいってー」と声がかかります。
マジマジ?いいんですか?わーいおじゃましまーす。

「柚子茶はねーー。作ってる時からいい香りにいやされるのよねーー」
ああーー和むーー

美津子さん、ご馳走さまでした。
津奈木のふれあいの時間は、手作りの食べ物がつないでいます。
(レポーター 小津奈木みかん)